池袋が2020年に向けて大きく変わろうとしているのをご存知ですか?
東アジア文化都市・劇場都市をスローガンに掲げ、池袋を中心に豊島区が全体で、都市再開発計画が予定されています。
これは単純に施設を建て直すだけではなく、街全体が変えようというもの。
特に主要な再開発部分については、観光スポットとしても期待ができますね。
当記事では、再開発計画をわかりやすくまとめてみました。
池袋は東アジア文化都市へ
東京オリンピックに向けて、各地でデベロッパーによる再開発が活気づいている中、池袋の例外ではなく、2020年と一つのコンセプトに再開発事業が盛り上がっています。
しかし、池袋の場合は少し事情が違います。
オリンピックに向けてインバウンド効果を見込んで、街並みや建物を建て直すだけではなく、2014年から2025年までの長期間をかけて、街のコンセプトから作り替えようという大きな取り組みが行われています。
コンセプトは「国際アート・カルチャー都市」
池袋にあって、他の副都心にないもを全面に押し出す形で、その魅力を世界に発信できるように街作りを行っていくそうです。
豊島区の持つ強みと言えば、なんと言ってもアニメ。
今では乙女ロードとしてオタクの聖地の一つとなった池袋も、歴史を辿れば、トキワ壮をはじめとする多くの偉大な漫画家を生んだ土地でもあります。
このような池袋ならではの強みを世界に発信できるようにとのコンセプトで再開発を進め、2019年には日本で6番目の「東アジア文化都市」にも選ばれています。
東アジア文化都市とは
東アジア文化都市とは、東アジアにある日本・中国・韓国の各国が毎年選ぶ、文化芸術イベントを集中的に実施する都市及びその事業。欧州文化首都に範を取り、多様な文化の相互理解と国際発信の強化を目指して2014年に始まった。
豊島区・池袋の再開発事業は主に3つのステップで行われると発表されています。
まずは短期計画として、まず豊島区新庁舎の移転。
ここから池袋の再開発がスタートします。
そして、東アジア文化都市として、2020年東京オリンピックに向けた再開発。
ここで、多くの建物や公園などの施設が新築されます。
最後は長期的な計画として、2025年羽田空港への直通により、より強く世界へ発信できる街作りを行うというもの。
都市構想実現のプロセス
- 2015年の新庁舎移転とそれを契機としたまちづくりを推進
- 2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催をターゲットに世界に向けて文化発信
- 2025年~羽田空港への直通により、世界に直結することで、アート・カルチャーの国際拠点へ躍進
池袋と言えば、「埼玉への玄関口」として、「治安が悪い」「汚い」「ダサい」と散々な言われようをし、悔しい思いをしてきましたが、これらの計画を見ていると、池袋がおしゃれタウンの仲間入りができるのでは?と心躍らずにはいられません。
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池袋の治安ってどうなの?危ないのは西口?北口?
下記が、豊島区から発表されている池袋駅周辺の再開発の概要です。
きっかけは『消滅可能性都市』になったこと?!
消滅可能性都市って言葉をご存知でしょうか?
若い世代の女性の定住率の低い地域は、「女性が住んでいない=子供が増えない」というロジックで、衰退の危機がある地域に認定されてしまいます。
実は、大都市池袋を要する豊島区も、若い世代の女性の定住率が著しく減少しているということで『消滅可能性都市』として宣言をされてしまいました。
つまり、大都市がこの消滅可能性都市に認定されてしまうということは、「遊びに行く場所」であっても、決して「住む場所」ではないと、若い世代に見られている証拠でもありました。
再開発のポイントは「女性」と「発信」の2軸
2020年を見越したインバウンド獲得のための「情報発信」と若い世代の定住率回復のために、「女性にやさしい」街作りが求められていることがわかりますね。
短期:豊島区新庁舎移転
エチカ&エソラ
豊島区役所
南池袋公園
中期:東アジア文化都市
Hareza池袋(ハレザ)
中池袋公園
造幣局地区防災公園(仮称)
バス移動システム
キュープラザ池袋とグランドシネマサンシャイン
ダイヤゲート池袋
池袋西口公園の「劇場公園」
トキワ荘の再建計画
長期:2025年~アート・カルチャーの国際拠点へ
東京国際大学の池袋キャンパス